安全に運転するコツ

バイクの事故多発地帯である交差点での走り方

最近ではYouTubeなどで全国や海外の運転手が撮影したドライブレコーダーの映像が多く見られるようになっていますが、その中でも特に多く見かけるのが交差点での事故です。

実際に三井住友海上が行った事故割合の調査データによると、交通事故の約54%が交差点で発生しており、単路での事故の約42%を上回っています。
単純に計算をすれば事故の内半分以上は交差点で起こっているということになりますので、事故を防ぐためには交差点をいかに注意して走行するかということが重要になってきます。

ちなみに事故の類型では車両相互が約87%で人対車両の約10%を大幅に上回っています。
このことから交差点での見通しの悪さにより、車両同士が接触事故を起こしてしまう割合が高いということがわかります。

事故原因として約75%を占めるが「安全運転義務違反」です。
これは道路交通法第70条に定められている、周囲の安全を確認せずに運転をしたことによる事故となります。

安全運転義務違反の内訳をさらに細かく見ていくと、「安全不確認」が約30%、「脇見運転」が約16%、「動静不注視」が約11%となります。
こちらも簡単にまとめれば周囲の安全確認を怠ってしまったがために他の車両の発見が遅れたというふうに言えるでしょう。

周囲の状況を確認するためにしておきたいこと

交差点での事故でもよくあるのが右直事故です。
これは直進しようとする自動車と右折をしようとする自動車の接触で、バイクが直進してくるところに自動車が右折をするという場合によく発生します。

これは対抗右折車からバイクは非常に見えにくいということと、バイクは車両が小さいことから距離感がつかみにくく、つい先に入ろうとしてしまう自動車が多いということが原因になっています。

そのためバイクは広い交差点に直進で進入する場合にはスピードを落とし、右折しようとする自動車がいないかということを注意しながら進んでいきましょう。

逆にバイクが右折をする時に直進してきた自動車と接触する事故もよくあります。
右折時には無理に割り込みをして入るのではなく、十分に安全を確認した上で曲がるようにしてください。

タイヤとサスの暖気でコンディションを整える

バイクの事故は安全不確認だけでなく、バイクそのもののコンディションが悪く思うように操作できないときにも起こります。
特に冬場はバイクの運転を誤りやすくなりますので、本格的に走行する前にしっかり準備をしておくことが大切になります。

エンジンだけでなくタイヤとサスペンションを温めるため、発進前に緩く加速をしてブレーキを何度かに分けてかけるようにしておくことで急な制動をするときの動作が滑らかになります。